『エルデンリング』老兵アンスバッハとは?

エルデンリング

はじめに

フロムソフトウェアによって開発されたアクションRPG『 エルデンリング( ELDEN RING)』

この ゲームはフロムソフトウェアからストーリーについてあえて多くは語られておらず、

『 エルデンリング』の世界観やキャラクターの詳細については ゲーム内で得られる断片的な情報から考察するしかありません。そこがまたこのゲームの面白さでもあります。

とはいえ、 ゲームの世界観を考察するのが苦手な方もいると思いますので、当ブログではキャラクターや世界観についての解説記事を投稿しています。

今回はDLCの『Shadow of the Erdtree』に登場する人物、「老兵アンスバッハ」についての解説です。※本記事はネタバレを含みます

老兵アンスバッハとは

「老兵アンスバッハ」とは、DLCで行ける「影の地」の「墓地平原」で出会える、主人公と同じくミケラに導かれた者の一人です。

彼は自身を「しがない老兵」と言い、「荒事では役に立てますまい」と続けました。

敵との戦闘には参加できない代わりに、「ミケラ」の「目的」について調べているようです。

その一環として主人公には「影の地」に点在する「ミケラの十字」を見つけたら教えて欲しいと依頼します。

各地の「ミケラの十字」について伝えると、ミケラの目的について考察を交えて少しずつ話してくれます。

アンスバッハの正体

「影の地」のシナリオが中盤に差し掛かると、ミケラが「大ルーン」を棄ててミケラに導かれた者たちの魅了が解けてしまいます。

ミケラの魅了が解けた後にアンスバッハと会話すると、彼が忘れていた自身の正体を明かしてくれます。

アンスバッハは、「血の君主モーグ」の純血騎士でした。

しかし、ミケラによってモーグは魅了され、その魅了を解こうとしてミケラに挑んだ結果、自身も魅了の力に負けて心を奪われてしまったそうです。

いくら敵対していても魅了されれば全てを忘れてしまうという体験をしたアンスバッハは、ミケラについてこう述べています。

…あの方は、化け物です

純粋で、輝きに満ち、ただ愛によって人の心を漂白する

…私はあれが、心底から恐ろしい

ー老兵アンスバッハ

その後、

君主であるモーグの遺体がミケラの元へ持ち去られた痕跡を見つけたアンスバッハは「種の保管庫」へ居場所を移し、大量の書物を読みながらモーグの遺体が何に使われるのかを突き止めようとします。

主人公の協力により、モーグの遺体はミケラによってラダーンの魂の器として使われることを知ります。

まったく、事実とはいつでも碌でもないものですな

モーグ様を利用し、影の地に至るだけでは飽き足らず

その遺体をすら、王の依り代にしようなどと

魂など必要なく、ただ、空っぽの肉体だけを求めるなどと

…ああ、けれど

ミケラ様はきっと、それが辱しめであるとは、想像もされないでしょう

…我が主が、哀れすぎるではありませんか

-老兵アンスバッハ

そんな中、一度ミケラに刃を向けた過去があり、魅了が解けたことで迷いが生じているアンスバッハが反乱を起こすのでは無いかと「針の騎士レダ」から粛清対象にされてしまいます。

その際に主人公がアンスバッハ側について助太刀する事が可能です。その際は丁寧にお礼を言ってくれます。

…貴公も、酔狂な方だ

老人の迷いに、付き合う義理などないでしょうに

…貴公の助太刀に、感謝を

これで、勝機もあろうと言うものです

-老兵アンスバッハ

また、逆にレダに協力してアンスバッハと敵対関係になっても「貴公が、レダ殿の側にいるのですね であれば、安心です」と気遣ってくれます。本当に素晴らしいお方です。

純血騎士アンスバッハ

下記はアンスバッハに協力してレダを一旦退けることに成功した場合の続きを話します。

その後、ストーリー終盤ではレダ率いるミケラ側の勢力と団体戦になります。このときアンスバッハを味方として召喚できるのです。

しがない老兵ではなく、純血騎士として。

…純血騎士アンスバッハ

今刃を掲げ、血に狂わん

我が主、モーグの尊厳のために

…褪せ人殿。どうやら、利害は一致しているようですな

重畳なことです。貴公が、敵手でなくてよかった

…お見せしましょう。我が刃を

…レダ殿。貴女の懸念した通りでした

…私は、棄てられませんでした

モーグ様と、我が血の誓いを

…ハハッ

存外と、蘇るものですな。戦の昂りというものは!

-純血騎士アンスバッハ 戦闘時の言葉

迷いを絶ち純血騎士に蘇ってからのアンスバッハの武器は、老兵と名乗っていた際の弓やレイピアではなく真の獲物である「黒曜のラーミナ」という戦鎌を持って戦います。無事に勝利すると少し進んだところに立っているアンスバッハと会話が出来ます。

その際に主人公が「血の君主モーグ」を倒していた張本人という打ち明けにくい事実について話してくれます。

…ほう、気にされていたのですか

みなまでは、必要ありません

貴公が、倒されたのでしょう?我が主、モーグを

…責めるつもりなど、ありません

正々と戦い、敗れたのなら、それが王たらんとする者の定めでしょう

それに…、私は、愚かにも魅了されていました。何を言う資格もありません

…褪せ人殿。貴公に勝利を

ー純血騎士アンスバッハ

主君の仇と知ってもなお、主人公に優しく接してくれていたのです。

そして、とうとうモーグの身体を器にしたラダーンとの戦闘になります。

…ラダーン将軍。お久しゅうございます

しかし、その体、返して頂きますぞ

我が主、モーグの尊厳のために

…褪せ人殿。王に、なりなされ
神などではなく、人々のための、王に

ー純血騎士アンスバッハ

ラダーンに勝利した後、アンスバッハは力尽きていました。

アンスバッハの亡骸からは彼の防具一式と、「黒曜のラーミナ」を受け取ることが出来ます。

まとめ

アンスバッハは最後にモーグの身体を取り戻せて、本当に良かったですね。

『エルデンリング』の中で個人的に一番好きなキャラクターなので、記事にもつい力が入ってしまいました。

彼のような紳士になりたいものです。

当ブログでは他にも『 エルデンリング』の世界観やキャラクターの解説を投稿しています。

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