【クリアレビュー】ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム

Switch

はじめに

どうも、もぼです。

今回はゼルダの伝説 ティアーズ オブ キングダムのメインストーリーをクリアしたのでレビューを行います。

プレイした時間はストーリークリア時点で90時間を超えています。

メインストーリーのみを迷わず進めるのであればこんなに時間はかからないと思います。

というのも、良い意味で道中の誘惑が多すぎてメインストーリーが進みませんでした。

そろそろ一度クリアしようかと本腰を入れて最近になってメインストーリーを進めた感じです。

それでは本題に入ります。

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムとは

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムとは

2023年5月12日に任天堂より発売されたSwitch用のオープンワールドアクションアドベンチャーゲームです。

「ゼルダの当たり前を見直す」というコンセプトのもと、2017年3月3日に発売された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編にあたる作品です。

ゼルダの当たり前とは、ストーリーに沿って複雑なダンジョンを攻略し、そこで得たアイテムを使ってまた次のダンジョンへ進むというゲームデザインのことです。

代々受け継がれてきたこのゲームデザインを見直すことにより圧倒的な自由度でたのしめるゼルダへと進化しました。

前作の評判も良かったのですが、今作は発売から3日間で世界累計販売本数1000万本を達成。

歴代最速で売れた任天堂のゲームであり、メタスコアは現時点で96と高評価です。

いうなれば「最も売れているゼルダ作品」であり、それだけでも購入意欲が湧きますよね。

私は前作のブレス ザ ワイルドをプレイしておらず、この自由度の高いゼルダを遊ぶのは初めてだったのですが、本当に感動の連続でした。

良い点① 前作未プレイでも楽しめる

ゲームレビュアーのほどんどが前作の経験者ですが、私は前作をプレイしていませんでした。

前作をプレイしていないからこそ真実味が増すと思うのですが、前作未プレイでも楽しめます。

今作は続編ものですが、前作のストーリーは一旦完結しているところからのスタートになりますので安心してください。

また、ゲーム冒頭のチュートリアルは本当に良くできていて、うまくストーリーに織り込んである点が感動でした。

「前作をプレイしてからじゃないと遊べない。」そんな当たり前すらも打ち破ってくれている作品だと思います。

良い点② 攻略の自由度が高い

本作は圧倒的な自由度でゲームを攻略できる点が魅力的なゲームです。

一般的にオープンワールドが舞台のゲームは一見すると自由度が高いのですが、ステージの攻略においては行動が制限されることが多いです。

しかしこのゲームにはステージの攻略に様々な回答があり、それはプレイヤーの発想に任されています。

例えばゲームの序盤では一本のレールが通っている谷間があるのですが、

①フックと板を組み合わせてゴンドラを作りレールを渡る

②フックにしがみついてレールを渡る

③フックと板で橋を作る

④歩いてレールを渡る

といった具合にちょっとした場所でも攻略法を上げだしたらキリがないくらいなので、自分の思いついた行動で上手くいったときの感動は病みつきになります。

そういった攻略自由度の高いステージが広大なマップにちりばめられており、知恵を働かせるのが楽しくて時間が一瞬で溶けてしまうほどです。

良い点③ 能力による創作が楽しい

主人公であるリンクは冒頭で様々な能力を身に着けます。

・物を持ち上げたり、くっつけたりできる「ウルトラハンド」

・装備中の武器に落ちているものをくっつける「スクラビルド」

・天井を通り抜けることが出来る「トーレルーフ」

・物の移動を逆再生できる「モドレコ」

基本的にこれらの能力を駆使して冒険を進めていくのですが、これが行動の自由をさらに上げてくれていて攻略の閃きが止まらなくなります。

中でも「ウルトラハンド」で様々な乗り物や道具を作るのが楽しすぎるんです。

車・船・飛行機など、プレイヤーの発想次第で自由に乗り物を作成できます。

私生活で急にアイデアが湧いて乗り物を作るためにゲームを起動することもあるくらい、この要素だけで十分に遊べます。

良い点④ 広大で美しいマップ

前作からマップは広いと聞いていましたが、今作は地上のほかに天空と地底のマップも追加され、こんなに広いオープンワールドゲームをSwitchで遊べることに驚きが隠せません。

それにただ広いだけではなく、作り込みも非常に細かいため、どこを切り取っても絶景ばかりで、景色をボーっと眺めてしまう時もありました。

そんな世界を馬に乗ったり自作の乗り物で駆け巡れるのはもちろん、各地には様々な問題を抱えているキャラクターたちが点在していて、大小さまざまなミッションが待ち受けています。そのどれもに感情移入してしまうんですよね。

当初の目的であるはずのゼルダを救うことをすっかり忘れてしまうくらいにこの世界観を冒険しつくしたくなる欲求に駆られることでしょう。

惜しい点① 操作に慣れるのに時間がかかる

ここまで良い点ばかり上げてきましたが、個人的に惜しい点もあるので挙げていこうと思います。

まずは操作に慣れるのに時間がかかる点です。ゲーム内で出来ることが多いことに比例して、操作は複雑になっています。

前作をプレイしていたり、ゲームが得意な人は適応するのが早いのでしょうが、私はゲーム中盤まで苦手な操作もありました。

ゲームに慣れる過程を楽しめたり、苦手な行動を知恵で補って遊ぶとこが出来れば問題ありませんが、挫折してしまう可能性もあるので注意が必要です。

惜しい点② 仲間のスキルが暴発する

本作は仲間と行動を共に出来るようになります。

その際に仲間のスキルを任意で発動できて、戦闘や移動の役に立ちます。

しかし、そのスキルの発動条件に難があり、「仲間に近づいてAボタンを押す」というものです。

ゲーム内では敵を倒すと武器やアイテムを地面にドロップします。それをAボタンで毎回拾わなければならないのですが、その際に仲間が近くにいたらうっかりスキルを発動してしまい、アイテムが遠くに飛ばされてしまったりするのです。

それを防ぐには一人で行動するか、仲間の位置に気を付けなければならないので少し不便に感じました。

個人的には、仲間のスキルを発動するボタンを変更するかホイール画面によって発動できるようにするのも良かったのではと感じました。                                                                                                    

惜しい点③ 装備の自由度が低い

ゼルダシリーズの中で比べると装備はかなり充実していると思います。

しかし、このゲームの自由度の高さの割には、装備の自由度が低いと思いました。

頭・胴・足と3つの部位の組み合わせは自由にできるのですが、装備にはセットボーナスというものがあって、3つ全てを同じシリーズの防具に揃えると追加効果が発動するものがあります。

また、防御力を上げることが出来ない装備や、防御力を上げても上限が低い装備もあるので終盤は自然と装備が固定化されてしまいます。

あとは、装備を着替える際にあらかじめ装備の組み合わせを保存しておけたら便利になるのではと思いました。

惜しい点④ クリアするメリットがあまりない

メインストーリーを頑張ってクリアしても、クリア後に何も貰えなかったのは少し残念な気持ちになりました。ストーリークリア後は最後にセーブした場所から再開する形になるだけです。

このゲームの楽しさはメインストーリーを達成するまでの道中にあると思います。冒険そのものを思う存分に楽しむゲームです。

成功報酬に重きを置いてプレイするとがっかりしてしまうので、その点は注意が必要だと思いました。

まとめ

このゲームは前作未プレイでも楽しめる続編もののゼルダで、圧倒的なボリュームと自由度の高さによって何時間でも遊べる買って損なしのゲームだと思いました。

不満点もありましたが、このボリュームのゲームをここまで作り込んでくれたスタッフには頭が上がりません。

やり込み要素が多いためストーリーをクリアした後も冒険する楽しみが尽きない良作だと思います。

今後ともゲームのクリアレビューを行っていく予定ですのでお見逃しなく!ではまた!